冬こそ楽しめる! 好奇心いっぱいの「学びの沖縄親子旅行」~前編~

実は冬こそ楽しい「学びのぼうけん」があります!

普段の旅行を一生モノの学びの旅に。今年夏に発行された『えらべる! できる! ぼうけん図鑑 沖縄』の著者が、親子旅行を好奇心あふれた「まなべる!トラベル」に変える、考え方やコツをお伝えしていきます。第3回目になる今回からは、「沖縄旅行編」に突入です!都内ではもうコートをはおる日も多くなってきた今日この頃。「温暖な気候の沖縄に行きたい」もしくは「家族でいつもの沖縄旅行にプラスして、何かちょっと学びのある旅をするのもいいな、でも実際、冬の沖縄ってどうなの?」と思われている方は多いかもしれません。そこで、今回は、「まなべる!トラベル」視点で、「冬の楽しい学び体験」をご紹介します。

「学びの沖縄旅行」なら秋冬でも楽しい!

「見たことないカニ、ゲットーー!」

まずは、「沖縄の親子旅行、冬もイケます」という理由からご紹介しますね。
沖縄は10月いっぱいまで海水浴OK! でもそれ以降は、さすがにビーチは遊泳禁止となりますが、ツアーなどを通し、沖縄の青い海を体験できるところがたくさんあります。
さらに、シーズンオフで旅行代金も何かとお得。夏はにぎにぎの観光地も、比較的空いています。

そして、ここが一番のポイントなのですが、沖縄でお子さんと長い距離を歩くなどのアウトドアをするなら、むしろ秋冬がベストなのではないかと思います。
そのわけは、夏は灼熱の太陽が容赦なく照りつけるからです。夏の沖縄では、日差し対策や水分などの装備によくよく気をつけていないと、あっというまに親子でバテバテになることも!

そこへいくと秋冬の晴れた日の空気はそれはもう、ものすごーーーーーーく、気持ちがいいんです!
寒くもなく暑くもないさわやかな風に吹かれると、ああ~とっても幸せ!という気持ちにさせてくれます。この風をたっぷり感じながら、家族で好奇心を思いっきり爆発させる旅行、とってもおすすめです。

※ただし真冬(1~3月頃)の沖縄は、北風がとっても強い日があります。そのような日は、薄手のコートや風よけのジャンパーが必須となりますので、うまい具合に脱ぎ着できる服を何枚かお持ちくださいね。

ヒージャー(ヤギ)そば。汁ものもおいしくなる季節です

お子さんの五感を使った好奇心を刺激する「ナンダコレ!」は、冬の沖縄にもたくさんあふれています。今回はその中から厳選した体験を、前編・後編に分けてお伝えしますね。今回の前編では、まず「海でできる体験」をご紹介!

<ナンダコレ!その1>沖縄の海にザトウクジラがやってくる!

巨大な哺乳類が、沖縄近海で数ヵ月暮らします!

体長は約15メートル、体重は約30トン(!)にもなる、ザトウクジラ。
彼らはなぜ沖縄へやってくるのでしょうか?

ザトウクジラは夏の間に涼しい海(ロシアやアラスカ)へエサを食べにいき、夏が終わると約9000キロもの長い旅をして沖縄や小笠原諸島、ハワイにたどり着き、出産や子育てをして過ごします。そして、暖かくなってくるとまた北上するというダイナミックな回遊をしているそうです。

沖縄にも、座間味島の稲荷咲展望台や、北端の辺戸岬など、地上からクジラの姿を見ることができる高台スポットがあるにはあります。が、専用の船でクジラのすぐ近くまで行ける「クジラ見学ツアー」が解禁になっており、こちらに申し込みをして参加するのが一般的です。時期は年によりますが、だいたい年明けから4月頃までです。

港は、北部なら本部町、南部なら座間味島のツアーが代表的ですが、那覇や読谷村の港など、西海岸のあらゆる港から船が出ているので予定に合わせて予約していきましょう。

「息継ぎしに上がってきたよー!」

ツアーは、クジラを驚かさないように、つかず離れずしながらこっそり追うスタイル。オンシーズンは迫力のあるクジラの姿がほぼ100%に近い確率で、しかも間近で観察できるという、とっても貴重な体験ができます!

船で行くクジラツアーで、お子さんとぜひ見ていただきたい観察のポイントは……

●息継ぎのときの「ブフォー!」という迫力のある音と水しぶき(ブロー)

●尾やひれで海面をたたきつけるしぐさや、ダイナミックな海面ジャンプ(ブリーチング) 。

●さらに、繁殖時期ならではの「親子連れ」に出合えることも。

かわいい赤ちゃんクジラがお母さんと一緒にジャンプの練習をしているなどの、ほほえましい姿が見られるかもしれません。

このように、ザトウクジラの生態がわかるパフォーマンスが見られたらラッキーです!

<ナンダコレ!その2>海の宝箱「イノー」で生き物を観察

「ふおお、こっち見てる……」(クモガイ)

生き物好きのお子さんで、「せっかくだから、沖縄で自然の生き物を観察したい」というかたも多いはず。真夏の海遊びも楽しいけれど、冬は照りつける直射日光をさほど気にすることなく楽しめるため、冬こそ、磯(サンゴに囲まれた「イノー」と呼ばれる浅瀬)遊びを大プッシュしたいです。海に入らずに、大興奮の生き物との出合いがかないます。

コンクリートで固められがちな沖縄本島のビーチですが、それでも、ホテルの近くや通りすがりのビーチに立ち寄ると、生き物はかなり見つかります。

イノー遊びの装備は、
*ぼうし(冬でも)
*水筒
*冷たい海風を除けるためのジャンパー、長ズボン
*マリンシューズ(ビーチサンダルはすぐに流れていってしまうのでNG)
*手袋(手のひらがゴムになっているものが望ましいです)
*網や、透明なプラケース(生き物を観察しやすくなります)
*お子さんの集中力を保つためのおやつ(笑)
*念のための絆創膏
などを持ってお出かけください。

楽しいイノー観察遊びにするコツは、3つあります!

1.「ゴツゴツのビーチ」を選ぶこと

このような感じです。マリンシューズ必須!

生き物観察に適したビーチは「泳ぎやすい」「リゾート感満載の」ビーチとは少し異なります。ゴツゴツのビーチにある「潮溜まり」に、色とりどりのヒトデや貝などの生き物がたくさん隠れていることが多いです。

初心者のファミリーでも大丈夫なオススメのイノー観察ビーチは
*南部: 大度海岸(ジョン万ビーチ)
*中部: 宜野湾トロピカルビーチ(白砂エリアではなく、向かって左のビーチ)
*北部: 備瀬干潟 などです。


2.イノー遊びのときは「干潮」、できれば「大潮」をねらう!
砂地や潮溜まりに取り残された生き物を探しやすくなるため、潮が完全に引く1時間前から、1時間後までの時間帯に行きましょう。

こちらを事前にチェック!(海上保安本部HP)

3.「海の危険生物」をあらかじめ知っておく
以下のようなページで、あらかじめ「近寄ったり、触ったりすると危険」な生物をお子さんと、わきゃわきゃと盛り上がりながら確認しておくとよいです。

こちらを事前にチェック!(沖縄県HP)

また、観察のコツは以下の3つです!

1.まずは目を皿のようにして岩陰、砂地の上、潮溜まりを見る
目の端にサッと動くものや、だら~んと横たわっているもの、岩陰から見え隠れしている足の一部などが見えます。

よ~く見ると……細長いナマコがいる! ※触ってもOK

2.岩をちょっと動かしてみる
岩の裏側に生き物がくっついていることが多いです。観察したら、生き物をつぶさないようにしながら必ず元の位置に戻しましょう。

3.触っても大丈夫なものは触ってみる
動きや体の特徴をもっとよく知ることができますし、何より小さな命により感動できるはず!

以下、触ると楽しい生き物をご紹介しますね。

●毛がもふもふ!おとなしい「ケブカガニ」

●ひときわ目立つブルー! 「ルリスズメダイ」や「アオヒトデ」

●砂とそっくりな、「イソアワモチ」 
※岩などにへばりついています

●いろいろな色や形の「ナマコ」(写真は「ジャノメナマコ」) 
※ナマコは基本的に全部触れます!

●ビビッドカラーの「コモンヤドカリ」

●クモ!? マンジュウ!? いえいえどちらもヒトデです。
(写真は「ウデフリクモヒトデ」「マンジュウヒトデ」)

●自分でガリガリ住みかをかじって快適に暮らす!「ナガウニ」

●手足が「内蔵型」になっている「ソデカラッパ」

などなど……コツをつかむと、本当にたくさん見つかります。
まだまだ、まだまだ生き物の種類は豊富なので、沖縄の生き物図鑑を持っていっても楽しいと思います。
※もちろん、『~きみだけの「ナンダコレ!」に会いに行こう~ えらべる!できる!ぼうけん図鑑 沖縄』でも! 探し方や特徴とともに生き物を掲載させていただいていますよ(^^)

生き物を触ったあとは、必ず元いたところにいちばん近い環境でリリースしましょう。
高い位置からポトッと落とすと衝撃が強すぎるので、手のひらに乗せて低い位置からそ~っと戻します。

そのほか、海の生き物好きなお子さんなら、こんな体験もおすすめです!

●カラフルなお魚を釣ってみる

初心者OKの釣り船に乗り、お子さんとカラフルなトロピカルフィッシュを釣り上げる。
親切な船長さんが、釣り方を教えてくれるから安心。
そのまま提携のレストランに持ち込み、食べてみることもできます!

もとぶつりぐ(本部町)
海うさぎ丸(嘉手納町)


●珍しい獲物がかかるかも? 定置網を引いて、漁師体験

漁師さんと釣り船にのり、大きな定置網を自分の力で引っ張れる! たくさんの見たことのない近海のお魚に、お子さんも仰天するはず(なんとウミガメやエイ、サメがかかることも)!
以下でも、取れたて新鮮なお刺身がサービスされます。

都屋漁港 定置網漁体験プログラム(読谷村)
※↑これらは事前申し込み型のアクティビティになります。

いかがでしたか?
冬の学びのぼうけん、まだまだご紹介したいことがたくさんあります!
続きは後編をお楽しみに。


文 : mananico 菊池彩子(学びと親子旅行研究家)
地球の歩き方BOOKS『~きみだけの「ナンダコレ!」に会いに行こう~ えらべる!できる!ぼうけん図鑑 沖縄』著者。「学びをもっと楽しく、カッコよく! 」をモットーに、教育事業コンサルティング、学びコンテンツ企画立案を行う企画制作ユニットmananico(マナニコ)に所属。

バーターニュースアプリ

バーターニュースのアプリが登場。インストールするだけでサクサク読むことができます。
ダウンロードはこちらから!

バーターニュースアプリ